圧倒的な熱量とそれを支えること

考えや学んだこと

この数年で、二人の知人がお店を開業した。
しかしながら、二人とも開業してすぐに閉店することになった。

いつか実店舗を構えてアートカフェバーみたいなことをやってみたいと漠然と思っていたから、お店を開業した夢を叶えた二人はすごいなと思う。でもお店を開業するのがゴールではなく、継続してはじめてカタチになることを痛感した。
なんとなくでできるほど世界は甘くない。

一方でそれより少し前にお店を開業した知人は、今なお繁盛している。

この差は一体何だろうか?
「運」なんていう言葉で片付けてはいけない違いがあるのではと思う。
ここを掘り下げてみたい。

「これしかない!」とどれだけ思えるかで本気度が変わる

「これしかない!」と思えることがあれば、それは少々のことではブレない軸となる。それを見つけることが簡単なようで難しい。
少し興味あることではなく、今後の一生に関わっていたいと思えること。

これは決してお店を始めようとか、アプリを作って運営しようとか、そういう表面的な話しではない。
どんなマインドでお店をやるのか、どんなマインドでアプリ運営しようとしているか、「マインド」の部分だ。
「家族を養うため」も充分なマインドとなるし、Googleのような「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」、スターバックスのような「人々の心を豊かで活力あるもにするために ひとりのお客様、一杯のコーヒー、そして一つのコミュニティから」というような。
それはミッションステートメント、企業理念などと呼ばれたりもするが、言いたいのは、最終的なアウトプットではなく、どうしてそのアウトプットをするのか、を明確にすることが何より大事。

「これしかない!」というマインドができたら、あとはそれを続ける覚悟があるか、その覚悟の度合いが本気度に変わる。それが成功か否かの分かれ道になる。

一緒に働く仲間がいる

「マインド」に共感する人が集まれば最高だ。
アウトプットの変化に対応できるからだ。

たとえば、ある中華料理店を開いたが、店はいつも閑古鳥。でも「家族を養うため」というマインドを持った家族経営されているお店では、中華料理にこだわらない。タピオカ専門店に乗り換えてお店は繁盛している。中華料理店とタピオカ専門店を両方知る一消費者として共通しているのは「コスパ最強」ということ。

うまくいかなければ別の道を選択するのは悪いことではない。
ただし、そこに変わらない信念がなければその変化についてはいけないかもしれない。自分自身でさえ、我を忘れかねない。

一人ではできないことが、二人ならできるかもしれない。
とくに調子が悪いときやうまくいかないとき。挫折しそうなときに、話ができる相手やアドバイスしてもらえるのは、それほどありがたいことはない。
それが同じ志を共にした人であるほど威力は絶大だ。

先のうまくお店を続けられなかった2つのケースで共通しているのは、なんでも自分で抱えすぎていたことかもしれない。
そしてスタイルにこだわりすぎていたことかもしれない。
もちろん、いろんな人がいろんな声をかけるから、それらを聞いていたら自分の意思やこだわりが持てなくなってしまう心配があったかもしれない。

他人事だとわかるが、そのこだわりは結構どうでも良かったりする。マインドと照らし合わせても不要なことだったりだろう。

そんなときこそ、繰り返しになるが、マインドに共感してくれる人の話やアドバイスを、うまくいかないときほど180度違う意見だと思うが、それを客観的に聴けるかどうかは大事なことだ。

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